何か新しい勉強をするにあたって、まずはそのジャンルの書籍を購入して読んでみるところから始める人も多いかと思います。
今回は哲学の勉強を始める際にオススメの書籍をご紹介していきたいと思います。
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目次
哲学おすすめの本!
■哲学デビューするならまずはコレ!
◇アリストテレス哲学入門(著:出 隆)
◇現代論理学入門(著:沢田 允茂)
”最古の論理学”と呼ばれるアリストテレスや論理学についての書籍です。
おすすめする理由としては哲学の主要素と言われる「論理学」「存在論」「認識論」のうち、書籍のタイトルにもあるように論理学について学べるの一言に尽きます。
「アリストテレス哲学入門」の内容はアリストテレスの著作からの抜粋が多いのですが、著者の出隆氏が親切に注釈をつけてくれているので駆け出しの人でもとても読みやすいものとなっています。
「現代論理学入門」に関しては論理学のとても基本的なところから載っているので基礎から学びたいという人にはピッタリです。
その分野の主要素を学ぶことは以降の学びにも大変役立つので是非読んでみてください!
■哲学を学ぶメリットが詰まった一冊
◇方法序説(岩波文庫 著:デカルト)
正直に言うと、大作で内容も難解です。思考力のある人には非常に読みごたえがあってオススメですが、普段から読書をせず思考法などについても見識の浅い人はコチラを読む前に思考法やビジネス書を読むことからをオススメします。
ビジネス書については洋書の和訳モノが言い回しが独特で日本人作者の作品より読みにくいので慣らし運転にはちょうど良いかと思います。
いきなり脱線してしまいましたが、本書を読むことは哲学を学ぶことで得られるメリットがたくさん詰まっている点にあります。
哲学は物事の本質を追い求める活動を指すので、哲学を学ぶことは現代においても問題の発見や問題解決能力の向上にも非常に役立ちます。
そんな哲学を学ぶメリットですが、本書では、難解な問題に直面し、それらを解決する方法について、デカルトがとった根本的な姿勢などを知ることは現代の私たちにとっても通じる部分は多く、とても参考になります。
「我思う、故に我あり」という言葉は哲学を学んだことがない人でも耳にしたことがある有名なものですが、そこに至るまでのプロセスが書かれていることもあり哲学を学ぶつもりではなくても読んで楽しめるかと思います。
■哲学の醍醐味を学び始めるのにオススメ
◇存在と時間(一)(岩波文庫 著:ハイデガー、翻訳:熊野 純彦)
論理学の際にも触れましたが、哲学の主要素と言われているうちの1つの「存在」や代表的な「時間」について。
本書をオススメする理由はとにかく読みやすいところ。いかにも哲学書!という感じだと志半ばで折れてしまう人もいるかと思いますが、本書の翻訳は秀逸なので入門書としてはもってこいです。
比較的高額気味な哲学書ですが本書は安価で手が出しやすいという点においても魅力的です!
ハイデガーについては哲学の歴史を理解していないと読んでいても迷子になる可能性があるので大枠だけでも押さえておくと掴みやすいかもしれません。
■哲学を現実で活かすヒントが盛り沢山!
◇武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50(著:山口 周)
経営コンサルタントの山口氏は実は大学院まで行って哲学を専門的に勉強されたキャリアもあります。
「哲学は就職に向いていない」「哲学は現実では役に立たない」と思われがちですが、クリティカルシンキングなどビジネスで求められる力を身に付けるのに期待が持てる1冊です。
紹介されている50個のコンセプトは、先に紹介してきた哲学書ならではの小難しい言い回しなどを取り払い、哲学のコンセプトをもとに現代社会にある事象にあてはめながら書かれているので非常に読みやすいです。
既にきちんと哲学を学んだ人にとっては物足りなさを感じることもあるかもしれませんが、これから学ぼうと考えている人にはかなりオススメです。やっぱり学ぶメリットを知っているとやる気も出ますもんね。
「哲学を学ぶことは現実でも活かせる」ことを知り哲学を学ぶきっかけになるほか、本書は使用用途ごとに整理もされているので社会人になりたての人にとっては考え方の良きHow To本にも成り得ます。
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■おわりに
いかがでしたか?
今回はこれから哲学を学んでいこうとしている人たちにオススメの書籍をご紹介させていただきました!
文中でも少し触れましたが、哲学は物事の本質を求める活動です。その最大のメリットは、身の回りなどで起きている事象に対して深く考察するための習慣やヒントを得られることです。
AIやシステム化が進む現代では今後ますます自分自身で考え、判断する能力が必要となると思われます。そういった考える力を養うためにもこれを機に一読してみてはどうでしょうか。