プラトンの師匠ソクラテス。プラトンを否定したアリストテレス。




今回は、ソクラテスとプラトン、アリストテレスの関係について紹介します。

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ソクラテスの弟子「プラトン」

ソクラテスは自分で本を書いていません。

ですから彼が実際にどんな人だったのかは、弟子のプラトンたちの著書を読むことでしかわかりません。

彼には弟子がたくさんいましたから、弟子によっては彼を師匠として尊敬しているとは思えない文献もあるようです。

その当時は、ソフィストと呼ばれる厄介な人たちが幅を利かせていたようです。自分たちの利益を守るために、莫大な知識を利用して、詭弁の技術で愚民を導いていました。それに対抗してソクラテスは、「真理を追求すれば必ずや真理に到達することはできる。」と明言して、ソフィストたちを批判しました。

そしてプラトンだけは心底、彼のことを尊敬していたようです。ですからプラトンの著書の中では、彼は英雄であり、とんでもなく活躍したように書かれています。

プラトンが彼の存在を知ったのは路上でした。一般人に演説をするスタイルではないソクラテスの姿勢に傾倒していくのです。

「本当の善とは何か?一緒に考えよう。」と道ゆく見知らぬ人に問いかけていく彼に度肝を抜かれたに違いありません。そしてプラトンも「自分は何も知らない。」ことを認識し、ソクラテスの哲学に没頭していったわけです。しかしソクラテスは死刑宣告を受け入れ、毒を飲んで死ぬことになります。この出来事はさらにプラトンを哲の道へと引き込んでいく契機となりました。

そして「本当の善とは何か?」を追求していくことになるのです。しかし当時の知識人たちは、善などというものは相対的なものであって、絶対的なものではないと言い張ります。「国や時代が変われば、善も変わる。」という理論に対して、プラトンは「普遍的な善」をさらに追求していきます。

そして「全ての人間が共通して思い浮かべる何か」「現実に存在はしていないが全ての人間が理解をしている何か」を「イデア」と名付けるのです。そして「イデア」は存在していることを主張し続けたのです。そして彼は「アカデメイア」という学校を作ります。そこで後進の育成に生涯を捧げたと言います。

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プラトンを否定したアリストテレス

しかしそこで学んだアリストテレスは、師匠であるプラトンの「イデア論」を簡単に否定してしまいます。

プラトンは「イデア」を現実の世界には存在しないと主張したのに対して、アリストテレスは現実の世界の中に存在すると主張したのです。

実際に、哲学の世界において、偉大な師匠の理論を否定して、反対の理論を唱えることは簡単なことではありません。しかしアリストテレスは根拠を持って、プラトンの「イデア」を否定することとなるのです。

そして現存するかどうかもわからない「イデア」を崇拝するのではなく、現存する「共通の特徴」と「共通の性質」を見つけ出し、分類分けをするべきだと主張したのです。

そして彼は、動物から植物から天体に至るまで知識を集めて、それらを整理して、分類分けを行い、現代の学問の基盤を構築していったのです。しかしアリストテレスには一つだけ足りないものがありました。

それは後進を育てるということができなかったことです。彼は師匠であるプラトンの「イデア」を簡単に論破し、師匠を超えていきました。そう考えると、彼は自分を超える弟子を育成できなかったのです。ですから偉大な哲学者のアリストテレスが言う「宇宙は地球を中心に回っている」だとか「脳は血液を冷やすための器官である」というような非科学的なことでさえも、妄信的に受け入れられてしまったのです。そして彼の間違った論調までもが絶対視されることで、誰も問題視することなく、何百年も信じられてしまったのです。ギリシャ哲学は、ソクラテスからプラトンへ、そしてプラトンからアリストテレスへと受け継がれていきましたが、ここで哲学の世界は途切れてしまったのです。

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